• 屋内設置タイプのCF式風呂釜は、新規で取り付けることができません。

    2018.12.03 更新

     

    こんにちは!

     

     

    風呂釜の仕事に携わって今年で10年目の、

    施工スタッフの赤城隆史です。

     

     

    おかげさまで、

    風呂釜設置工事から内部構造の説明まで、

    なんでもお任せください^^

     

     

    さて、

     

     

    一部の県営・市営住宅では、

    「CF式風呂釜」

    と呼ばれる風呂釜しか設置できない建物があります。

     

     

    「CF式風呂釜って、バランス釜とは違うの??」

     

     

    はい、全然ちがいます^^

     

     

    こちらがCF式風呂釜です、

    ご覧ください、どうぞ!

     

     

     

     

    CF式風呂釜

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    お次がBF式風呂釜(バランス釜)です、

    ご覧ください、どうぞ!

     

     

     

     

    BF式風呂釜(バランス釜)

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    BF式風呂釜(バランス釜)は外の空気を吸い込んで、

    外に排気ガスを吐き出す方式なので、

    浴室内の空気を使うことはありません。

     

     

    そのため、

    バランス釜を使用しながら台所で換気扇を使用しても、

    排気ガスが浴室内に戻ってくることはありません。

    (共用ダクト設置専用バランス釜を除く)

     

     

    両者の給気と排気の流れの違いは、

    絵で見てみるとこんな感じです。

     

     

     

    BF式風呂釜(バランス釜)の給排気の様子。安全性の高い給排気方式。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    オワカリイタダケタダロウカ

     

     

    BF式風呂釜(バランス釜)が使用しているのは、

    外に飛び出した煙突から直接吸い込んでいる、

    新鮮な外の空気なんです。

     

     

    その空気を利用して燃焼させて、

    熱くなった排気ガスを、

    これまた同じ煙突から外へ排気します。

     

     

    熱い空気は上に上がっていくので、

    バランス釜の煙突から吸い込むことは、

    設置状況が悪い場合以外はありません。

     

     

    給気から排気までの経路に隙間が無いので、

    密閉型と呼ばれています。

     

     

    対するCF式風呂釜の給気と排気の流れは、

    次の絵をご覧ください。

     

     

     

    CF式風呂釜の正常な給排気の流れ。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    CF式風呂釜は、

    上の方に煙突が伸びています。

     

     

    浴室の下の方に開いている空気取り入れ口から、

    外の空気を浴室の中に引き込んでそれから風呂釜に吸い込みます。

     

     

    煙突は外へつながっているのに対し、

    空気取り入れ口が外とつながっていないので、

    「半密閉型」といいます。

     

     

    機器内部で発生した排気ガスは、

    煙突を通って外に排出されます。

     

     

    が、

     

     

    風呂釜本体の真上の煙突部分をよーくご覧ください。

     

     

     

     

    CF式風呂釜は、逆風止めというふくらみが付いており、そこから排気が逆流してくることがあるので、一酸化炭素中毒になる危険性があります。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    煙突の途中の膨らみの下の部分に、

    煙突とつながっている隙間があるんです。

     

     

    この膨らみは、

    強い風が吹いて排気が逆流した時に、

    機械の中に戻ってしまわないように設置されています。

     

     

    この膨らみを

    「逆風止め(ぎゃくふうどめ)」

    と呼びます。

     

     

    逆風止めが付いていなければ、

    強い風が煙突の先端から吹き込んできたとき、

    風呂釜内部の排気ガスが給気穴から出て来てしまい、

    排気ガスが完全に浴室内に流入してしまうので、

    非常に危険です。

     

     

    逆風止めがあれば、

    煙突内部に溜まった排気だけが戻って来るだけなので、

    浴室内への排気ガス流入を減らすことができます。

     

     

    逆風止めには排気温センサーという安全装置が付いているので、

    万が一排気ガスが逆流した場合、

    風呂の燃焼を自動的に止めるようにできています。

     

     

    排気ガスが逆流する状況として、

    以下の2点が挙げられます。

     

     

    ・逆風止めより上側の煙突内部の閉塞(詰まり)。

    ・浴室外での換気扇の使用。

     

     

    「逆風止めより上側の煙突内部の詰まりって、どういうこと??」

     

     

    それは、

    次の絵をご覧ください。

     

     

     

     

    CF異常

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    簡単に描くとこんな感じです。

     

     

    煙突に異物が詰まってしまい、

    排気ガスが出て行かず、

    戻ってきてしまう状況です。

     

     

    「煙突に異物が詰まることなんて、あるの??」

     

     

    あります。

     

     

    煙突といっても、

    材質は色々あります。

     

     

    SUS304ステンレス管、

    亜鉛メッキされた薄い鉄管、

    コンクリートなどがあります。

     

     

    SUS304ステンレス管は腐食しないため、

    根元から先端まで使用するのであれば、

    最高の材質です。

     

     

    亜鉛メッキされた薄い鉄管は腐食するため、

    排気漏れを起こす可能性があります。

    そのため、現在では風呂釜の煙突には使用できません。

     

     

    問題はコンクリートです。

     

     

    機械から壁まではステンレス管を使用していても、

    その先が壁に埋まっている場合、

    コンクリート製の煙突が壁の中で屋上まで立ち上がっています。

     

     

    コンクリートは熱に強いので、

    丈夫です。

     

     

    ですが、

    コンクリートも経年劣化により、

    ボロボロと崩れてきます。

     

     

    ボロボロと崩れたコンクリートが内側で剥がれると、

    煙突内部で落下します。

     

     

    落下したカスとはいえ、

    大きいものから小さいものまであります。

     

     

    大きいものが落下して溜まってしまうと、

    煙突が詰まってしまいます。

     

     

    剥がれ落ちたコンクリートのカスは、

    必ず一番下へ落下するわけではなく、

    煙突の立管の途中で止まることもあります。

     

     

    そうすると、

    排気が流れなくなるので火が消えやすくなったり、

    安全装置が故障していれば、

    浴室内に排気ガスが戻ってきてしまう事態となります。

     

     

    煙突のことを「排気煙道」といいます。

     

     

    排気煙道の閉塞に気づかず、

    新しいCF式風呂釜を設置してしまうと、

    使っているうちに火が消えたり、

    場合によっては逆風止めから排気が戻ってきてしまうこともあります。

     

     

    現在、CF式風呂釜は安全のため、

    新規設置することが法的に認められていません。

     

     

    ですが、

    現在付いているCF式風呂釜の交換は問題ありません。

     

     

    交換は問題ありませんが、

    排気煙道の詰まりが確実にないことを確認したうえでなければ、

    交換工事はできないはずです、怖くて。

     

     

    そのため、

    現在当社ではCF式風呂釜の交換などは行っておりません。

    代わりに安全な壁掛型給湯器への交換をおすすめしています。

    (浴室がベランダに面している公営住宅のお部屋のみ工事可能です。)

     

     

    次に排気ガスが戻ってきてしまうケース、

    「浴室外での換気扇の使用。」

    の解説に移ります!

     

     

    簡単に絵で表すとこんな感じです。

     

     

     

     

     

    CF式風呂釜の燃焼中に換気扇を使用すると、排気ガスが逆流し、浴室内に戻ってきてしまいます。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    燃焼して出た排気ガスが、

    換気扇の吸い込む力によって、

    煙突を通らず浴室内に引っ張られてしまいます。

     

     

    引っ張られた排気ガスは浴室内に充満した後、

    浴室のドアの通気口を通り、

    換気扇に吸い込まれます。

     

     

    浴室内に充満した排気ガスを吸い込むと、

    一酸化炭素中毒で最悪死に至ります。

     

     

    逆風止めに付けられた排気温センサーが反応する前に、

    逆流した排気ガスを吸い込んでしまう恐れがあるので、

    CF式風呂釜を使用している時は、

    絶対に換気扇を回してはいけません。

     

     

    というように、

    CF式風呂釜は使い方を間違えると大変危険です。

     

     

    使用中は換気扇を回さない。

    メーカーの安全点検を受ける。

    交換の際は排気煙道の検査も行ってくれる業者に依頼する。

    可能ならば最高に安全な壁掛型給湯器へ交換する。

     

     

    など、

    ご自身で安全性を高めることも可能です。

     

     

    CF式風呂釜用の建物に、

    BF式風呂釜(バランス釜)を設置することは、

    構造上できません。

     

     

    CF式風呂釜をどうしても避けたい場合、

    建物の管理者に相談し、

    BFDP式風呂釜という種類の風呂釜が設置できるよう、

    「窓枠を改造してもらう」

    というやり方もあります。

     

     

    BFDP式風呂釜などの詳しい解説は、

    後ほどこちらの記事をご覧ください。

    【 風呂釜と給湯器の違いとは? 】

     

     

    以上が「CF式風呂釜」の説明でした^^

     

     

    うまく説明できたかはわかりませんが、

    お役に立てれば幸いです^^

     

     

    とっても長くなってしまったので、

    このへんで失礼します。

     

     

    お読みいただき、

    本当にありがとうございます!m(__)m