給水装置工事主任技術者常駐
2015.12.18 更新
神奈川県横浜市の県営住宅のお客様より、
台所の「ガス小型湯沸かし器」
の取り付け工事のご依頼を頂きました!
ありがとうございます。
冬になり、
水温が冷たくなってきたため、
洗い物をするのが一苦労になってきた今日この頃、
ガス瞬間湯沸かし器の取り付け工事のご依頼を頂きました。
設置する機器は
パロマのガス瞬間湯沸かし器
PH-55V-1 都市ガス用です。
ガス瞬間湯沸かし器を取り付ける場所は、
以下の場所になります。
ん?
コンロのすぐ上に取り付けるような位置に、
背板が取り付けられているではありませんか!
このままでは防熱カバー(別売)が必要となってきます。
防熱カバーとは、
ガス瞬間湯沸かし器とガスコンロの間に取り付けるステンレス板で、
調理中に立ち上る湯気や油煙を吸い込まないよう、
隔離するための部材のことをいいます。
なぜガス瞬間湯沸かし器とコンロを離さなければならないのか。
できるだけわかりやすく説明します。
ガス瞬間湯沸かし器は、
下から空気を吸って、
上から排気ガスを出す
「筒」
のような構造になっています。
ガス瞬間湯沸かし器を点火させると、
中で火が点きます。
火が点くと、
ガス瞬間湯沸かし器内に気流が発生します。
(気流といっても、下から空気を吸って上から吐き出すってことです。)
そのため、
コンロで揚げ物をしたときに発生した油煙(油の煙)が、
ガス瞬間湯沸かし器の中を気流に乗って通過します。
揚げ物をすると、
周りがベタベタになりますよね?
そのベタベタが、
ガス瞬間湯沸かし器の中にもついてしまうんです。
揚げ物は10年に1度のペースな方であれば、
そこまで影響はないと思われますが、
もっと頻繁に行うのであれば、
その都度、
油煙が吸い込まれます。
吸い込まれると、
排気ガスが通過する「熱交換器」
という部品にベタベタと付き、
ふさがってしまうこともあります。
熱交換器の構造ですが、
上から見ると間隔の広いミルフィーユのようになっています。
そのミルフィーユの隙間に油やホコリがベタベタと付いてしまいます。
すると、
排気ガスが通りにくくなるので、
不完全燃焼を起こします。
不完全燃焼を起こすと、
死亡事故に直結するCO(一酸化炭素)が、
大量に発生します。
CO(一酸化炭素)は空気より重いので、
下にたまっていきます。
それを吸い込むと最悪死亡することがあります。
それを予防するための防熱カバーについて
メーカーも東京ガスもこう言っております。
「防熱カバーを付けていても、
ガス瞬間湯沸かし器とガスコンロを同時には使わないでください。」
同時に使いたい場合、
コンロの真上にかかるような設置ではなく、
完全に移設してください、と。
移設できる場合は問題ありませんが、
移設できない場合は、
防熱カバーは別として、
同時には使わないでください。
現場の状況上、
防熱カバーを付けられないところも多々あります。
同時に使わないよう、
心がけてください。
ですが今回の現場はずらして取り付けることができました。
まずは背板を固定し、
ガス瞬間湯沸かし器本体を取り付けます。
こちらが今回取り付けるガス瞬間湯沸かし器の銘板です。
ガスホースと水道配管を接続し、
ん!?
水道フレキ管が曲がってないか!?
なんかビヨーンてなってない??
と思われたあなた、
よくお気づきで。
これには深ーい、
ワケがあるのです。
もしも水道配管をまっすぐに伸ばしたら、
どうなると思いますか?
確かに見栄えはよくなります。
しかし、
ガス瞬間湯沸かし器の下の部分というのは、
とっても重要な部分なので、
極力邪魔をしたくなかったのです。
なぜ重要か。
それは・・・。
醤油差し、砂糖、塩、爪楊枝
などを置くのにちょうどいい場所なので、
重要です。
なかには「味の素」を置く方もいらっしゃるでしょう。
ただくっつけて「ハイ終わり」、
そんなお遊びはイタシマセン。
動線の邪魔にならないよう、
考えて取り付け工事を行う必要があります。
取り付け後、
お客様には大変ご満足いただきました!
また何かございましたら、
遠慮なくご連絡ください。
この度は当社にご依頼いただき、
本当にありがとうございます!
~小型湯沸かし器取り付け 横浜市【県営住宅でのガス小型湯沸かし器取り付け工事】~