給水装置工事主任技術者常駐
2015.12.19 更新
東京都多摩市のお客様より、
バランス釜からホールインワン風呂釜(カベピタ)への、
リフォーム工事のご依頼を頂きました!
ありがとうございます。
こちらのお客様は、
長年ご使用になられていた
「バランス釜と浴槽の交換」
をご検討されており、
当社にご連絡いただきました。
浴槽の高さが高いので、
低い浴槽にリフォーム可能か?
ということで現地調査に伺ったところ、
すごく希少なバランス釜を発見しました!
まずは全体写真よりご覧ください。
いたって普通のバランス釜と浴槽に見えますか?
そうです。
バランス釜と浴槽のセットで見ると、
まだまだすごさは伝わりません。
では、
次の写真をどうぞ!
「おー! ピカピカじゃないかー!」
というお声が聞こえてきました。
「新しいのになんで替えちゃうの??」
というお声も聞こえてきます^^
この一見新品に見えるピカピカのバランス釜ですが、
それでいてこのキレイさ!
どんな掃除方法を行っても、
30年間かけてついたウォータースポットは、
簡単には落とすことはできません。
こちらが30年間ご使用になられた証拠写真です。
ガスター製
SRIO BL
製造年
1986年1月の12番目に作られたバランス釜です。
どんな洗剤をお使いになられたのか伺ったところ、
設置された当初より、
とのことです。
これは非常に重要なポイントです。
年末に一気に大掃除をするよりも、
日頃からこまめに掃除をしていたほうが汚れを落としやすい。
それと同じことなんですね。
それも、
意識して行うというよりも、
習慣になっていらっしゃるということでしたので、
もはや「鉄人」の領域です。
こういうお話を聞くと、
夏にはいる直前に身体を引き締めようとジムに通うよりも、
日頃から軽い筋肉トレーニングを3分でも続けていたほうがより効果がある、
というお話を思い出します。
さてさて、
その希少な状態のバランス釜と浴槽を撤去したあと、
いよいよカベピタの設置に取り掛かります!
こちらがカベピタのリモコンです。
まずはビスで固定します。
コーキングの準備としてマスキングテープを貼ろうとしましたが、
壁の凸凹がなかなかなので、
テープがうまく引っ付きません。
その場合は、
ゆっくりと5mmずつ貼り付けていきます。
地道に貼り付けても剥がれてきますので、
根気よく貼っていきます。
次に、
カベピタ給湯器本体の取り付けに取り掛かります。
バランス釜を撤去した後に四角い開口が残ります。
そこにスッポリと収まり、
バランス釜のあった部分まで浴槽を広げられるのが、
そう、カベピタなんです!
スポット収まったカベピタがこちらです。
カベピタの右側の壁が、
上下で白とグレーのツートンカラーになっています。
これは、
浴槽を設置した後に塗装をした跡になります。
この高さがバランス釜の浴槽の高さを表しています。
後ほどカベピタ浴槽との高さの差が目に見えてわかります。
こちらがカベピタへの給水バルブです。
バランス釜への給水に使われてましたが、
バランス釜へは本体前面へ給水する方式だったので、
カベピタに使うには距離が長くなってしまうのと、
カベピタ浴槽の前カバーよりも前に出てしまうので、
あまり見た目がよろしくありません。
カベピタへの給水のため、
バルブの位置を変更します。
※接続部分からではありませんが、工事終了後2週間ほど経ってから、
給水バルブ内部のパッキンの劣化により水漏れが発生しました。
そのため、工事保証の対象外箇所ではありますが、
パッキンの交換により水漏れの修理を行いました。
やはり30年経つとパッキンも硬化してしまいます。
こちらが移動した給水バルブです。
次に、ガス栓とガスホースの写真です。
新品は安全性も高いですし、
見た目もきれいなので、
いいですね!
といっているうちに、
カベピタセットの設置が完了しました~^^
奥の壁のツートンをご覧ください。
高さにして7cmほどの差が出ました。
高さが7cm違うと、
とってもまたぎやすくなります。
ご高齢の方やお身体の不自由な方でも、
今まで以上に湯船に浸かりやすくなります。
赤ちゃんや、小さいお子様のいらっしゃる方であれば、
抱っこして湯船に浸かるとき、
高い浴槽だとなかなか大変です。
大変なだけならまだいいですが、
またぐときにバランスを崩す、もしくは「つるっ♪」と滑ってしまったら、
お子様にバックドロップを仕掛ける状態になってしまいますので、
非常に危険です。
バランス釜より優れているところは、他にもあります。
小学校低学年くらいのお子様であれば、
バランス釜の種火のつけ方くらい簡単に覚えちゃいます。
そのため種火を付けて追い焚きを掛けたりできますが、
肝心な浴槽のゴム栓(排水栓)が完全にはまっていないこともあり、
空焚きになり浴槽とバランス釜をつないでいるゴム管を焦がしてしまう、
なんてこともごくまれにあります。
その点、カベピタでしたら電子制御された
「山のように優秀な安全装置」がついてます。
間違えて空っぽの状態で追い焚きボタンを押しても、
空焚きならないので、安心です。
「お風呂のスイッチを押してきて~^^」
「はぁい^^」
といったような、
お手伝いの習慣を身に付けるキッカケにもなります。
バランス釜からカベピタへの交換工事は、
団地での工事実績の多い、
当社がご相談にのります。
欲しい機能とご予算をお知らせいただければ、
最良の選択のお手伝いをさせていただきます。
この度は当社にご依頼いただき、
本当にありがとうございます!