給水装置工事主任技術者常駐
2017.11.02 更新
こんにちは!
腹が減っている時に温かいものを食べると、
必ず口の天井をヤケドしていた者です!
とはいえ、高校生くらいまでのことですけどね。
さて、
先日テレビで瞬間湯沸かし器や食洗器のガス事故について、
のニュースが流れていました。
詳しい内容はこちらです。
↓ ↓ ↓ ↓
~経年劣化による事故を防ぐ「長期使用製品安全点検制度」~ 【PDF : 1MB】
独立行政法人製品評価技術基盤機構というのは、
簡単に説明をすると
「この製品て、どんな使い方をしたら危ないんだ?」
「どこまでヘビーに使うと壊れるんだ?」
というのをしっかりと研究してくれる機関、
といったところです。
その機関が、
「長く使うと危ないですよー。」
といっているのであれば、
本当に危ないので、従わない手はありません。
瞬間湯沸かし器は経年劣化や使い方によっては、
普通に火を噴きます。
火の噴き方は、上から「ボワッ」という程度ではなく、
上下左右から「ブボーーーッツ!!」と火が出ます。
参考画像がこちらです!!
※画像抜粋元 http://www.nite.go.jp/data/000082404.pdf
※画像引用元 http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/index.html
はっきりいって、ヤバいですよね。
近くに燃える物があれば、
確実に引火するレベルで火を噴きます。
メーカーは設計標準使用期間を10年と定めておりますが、
はっきりいって、それ以上使えます。
標準設計使用期間というのは、
「安全に使えるのはこの期間までですよー!」
「それを過ぎたら不安全になるので、取り替えてくださいねー!」
という期間なのです。
ですが、
ガスコンロを使いながら瞬間湯沸かし器を使用するなど、
「湯沸かし器にとって最悪」な使い方をしている場合、
この10年という期間よりもっと短くなります。
瞬間湯沸かし器は内部でガスに火をつけて、
その上昇気流を利用して上から排気ガスを排出し、
それと同時に下や横から新鮮な空気(酸素)を取り入れ、
そいつを使って出た排気ガスをまた上から排出する。
その繰り返しによって、
ガスの火が点火し続ける仕組みとなっております。
で、ガスコンロと同時に湯沸かし器を使うと、
何がどういけないのか?
同時に使うことがいけない理由は以下の通りです。
炒め物や揚げ物などをした時に出る
「油煙(油の煙)」が瞬間湯沸かし器の中に吸い込まれます。
そうすると、その油煙が湯沸かし器の内部にベタベタと溜まっていきます。
ベタベタした油の膜は、
「バーナー」というガスと空気を混ぜて火をつける部品の、
空気取り入れ口をふさぎます。
空気とガスの丁度良い比率で正常に点火するところ、
空気が少なくてガスが多いと、
着火する時に「バンッ」などと大きい音がし始めます。
それを気にせず使い続けると、
バーナー内部でガス爆発に丁度良い比率で着火するようになるため、
バーナー内部で爆発が起こり、破裂します。
煮物の場合も同様です。
煮物をすることによって、
湯沸かし器内部の湿気が多くなります。
すると、
内部の部品がサビたり、
湿気によって部品についた水滴にホコリが付着するなど、
正常な状態からどんどん離れていきます。
サビは部品に穴を開けますし、
ホコリは空気取り入れ口をふさぎます。
すると、油のときと同じ現象が起こります。
ではどうすればいいか?
答えは簡単。
それともう一つ。
着火しにくくなってきた湯沸かし器は、
何度もボタンを押したりしないことです。
ボタンを押すたびにバーナーに生ガス(燃焼する前のガス)
が溜まっていきます。
たまった生ガスが自然に排出される前に、
ガチャガチャとボタンを押してしまうと、
溜まった生ガスに引火して「バーン!」。
付きにくくなったら点くまで何度もトライせず、
メーカーに修理をご依頼いただくか、
または新品と交換してください。
そして、普段は気にしない
「肝心なお手入れの方法」
を紹介してみます。
お手入れは簡単です。
瞬間湯沸かし器に付いているホコリを、
「こまめにふき取る」ことです。
具体的な場所は、
瞬間湯沸かし器の真上と、真横についているスリットの部分。
そして瞬間湯沸かし器の底の部分についているホコリを拭き取ってください。
これだけで安全に使えるようになるのであれば、
簡単ですよね。
一番いいのは、
8年くらいで交換することです。
「なんだ、結局売上のためじゃねーか。」
と思われる方もいらっしゃると思います。
なので、湯沸かし器を購入される際は、
当社でも他社さんでも構いません。
新しい湯沸かし器に交換しただけで安全に生活できるのであれば、
それ以上いいことはございません。
ということで、
今回は瞬間湯沸かし器の危険性と安全な使い方について書いてみました。
お読みいただき、
本当にありがとうございますm(__)m
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