給水装置工事主任技術者常駐
2017.03.02 更新
こんにちは、施工スタッフの赤城隆史です。
今回は、素朴な疑問に答えてみようと思います。
教えて!goo で、
「追い炊きの時に風呂釜が「ボコボコボコッ」という音がする」
という質問があがっていましたので、
元風呂釜メーカーのサービスマンの視点から答えてみたいと思います。
この追い焚き時になる「ボコボコ音」は、
浴槽の隣に置いてあるタイプの風呂釜特有の「現象」です。
バランス釜・CF釜・BFDP釜・屋外設置用2つ穴追い焚き専用ふろがま
などに代表される「現象」です。
「症状」ではありません。
これは「現象」です。
なぜならこれは、
故障ではないからです。
追い焚き時に浴槽の上の穴の所を観察してみると、
ボコボコという音と共に、
気泡がポコポコと出ているのが確認できるかと思います。
そのポコポコ出てくる気泡ができる音が、
「ボコボコ音」の正体なんです。
なぜ気泡ができるのか?
分かりやすいところですと、
お鍋に水を入れて火にかけます。
すると、沸騰してグラグラに沸きます。
その時に鍋底から気泡がボコボコと出てくるのが確認できます。
そのボコボコと出てきた気泡と、
浴槽の上の穴から出てきた気泡は同じものです。
追い焚き時に風呂釜内部でお湯が沸騰し、
そのときに発生した気泡の音が風呂釜内部で響き、
結果、「ボコボコ」という音を発生させているのです。
お風呂に入っているときは、
はっきり言って無防備なので、
聞きなれない音がすると、
結構驚かれると思います。
しかし、安心してください。
沸騰しているだけですから。
ちょっと待って!!!
沸騰してるんだったら、
上の穴から出てくるお湯って、
触ったらヤケドするじゃん!!
そうですね、
暑いのを我慢して手を当て続ければ、
そのうちヤケドもするでしょうね。
その沸騰した熱いお湯が身体に直接当たらないように、
上の穴だけカバーがかかっているんです。
「湯止めキャップ」
という名前が付いてます。
湯止めキャップは物によっては外れやすいものもあります。
その場合、熱い湯が出てくるところらへんを、
手であおぐようにしてかき混ぜれば問題ありません。
それに、熱かったら反射的に手を引っ込めるので、
やけどまではいかないと思います。
お使いになる場合、
やけどには十分ご注意ください。
話がそれて、
ヤケドの注意喚起のようになってしまいました。
ということで、
「追い焚き時の風呂釜からボコボコなる音」の正体は、
湯が沸騰した時に発生する気泡によるものでした^^
次回は
「2つ穴の風呂釜の内部の掃除方法」
ついて書きますので、
乞うご期待!!
お読みいただき、
ありがとうございますm(__)m
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