給水装置工事主任技術者常駐
2018.05.03 更新
こんにちは!
先日、
ぼんちゃんとおねーちゃんにもらったチョコレートを食べたところ、
なぜだか歯のブリッジが外れたため、
そのまま歯医者に直行した、
施工スタッフの赤城隆史です!
「チョコレートを食べてて外れるなんて、初めて聞きましたよ(笑」
と、お褒めのお言葉をいただきました^^
それがお褒めのお言葉かどうかは別として、
「マンションの電気温水器の撤去作業」
に伺った時の様子をご覧いただきましょう^^
「なぁ、赤城ぃ。電気温水器って、どんな仕組みなのよ?」
おっとー!
中学時代からのツレのような質問の仕方、
とてもノスタルジックで笑えて来ます。笑
電気温水器とは?
簡単に言うと、
電気ポットのオバケみたいなものです。
電気ポットの満水量が2.2リットル前後に対し、
電気温水器は150リットルから550リットルくらいの容量があります。
150リットルでも電気ポットの約68倍。
550リットルであれば約250倍のお湯を蓄えることができます。
電気温水器の中に貯まった水を、
電気の力で高温になるまで温めます。
・マイコン型 約75℃~約90℃
・マイコンレス型 約85℃
(一例 三菱電機株式会社さん)
電気温水器のお湯を温めるためには、
200Vの電圧が必要です。
また、沸かすのに山のように電気を食いますので、
深夜電力を利用したり、
ライフスタイルに合った電力会社を選定するなど、
最適な電力プランの見直しが必要不可欠となります。
で、
湧きあがった約85℃のお湯がそのままシャワーから出てきてしまうと、
いくら気合を入れていても大ヤケドを負いますので、
シャワーの水栓金具は水とお湯を混ぜられる混合水栓か、
簡単に調整してくれるサーモスタット付き水栓がベストです。
リモコン付きの機種であれば、
ボタン一つで温度を設定できるため、
とても簡単です。
おっと。
このままだと話が止まらなくなってしまうので、
そろそろ本題に入りましょう!
まずは、
今回撤去を行う電気温水器の写真をご覧ください、
こちらです!
でで~ん♪
でかいですねー!
横綱換算すると、
約0.7人分くらいの体積がありそうですね~。
ん?
横綱換算がわからない?
それに?
0.7人分だと、どれほど大きいのかがいまいちわからない?
ですよねー、
実はひそかに僕もそう思ってました^^
話を戻します。
こちらの電気温水器ですが、
古くなるといろいろとトラブルが発生することは、
ご存知でしょうか?
ガス給湯器と違い、
電気温水器の交換サイクルは、
正直かなり長めです。
普通に20年以上とか使えちゃうんです。
その背景には、
製造の技術力がとても高いことが挙げられます。
ですが、
長く使っていれば、
機械モノなのでもちろん壊れます。
製品内部の故障はもちろんですが、
製品本体以外の故障も発生してきます。
長年の使用の末、配管が腐食してしまったり、
所々に付いている安全弁が故障してしまったり、
いろいろ起こってきます。
で、
この電気温水器自体が給水装置なので設置するのも外すのも、
「給水装置工事主任技術者」の資格が必要です。
電気温水器をいい加減な手順で撤去を行うと、
その後どうなるか、考えたことはありますか?
まず、電気温水器本体を外します。
本体を外すときに200Vの配線も一緒に外すので、
第二種電気工事士以上の資格が必要となります。
この時点で外した電線の絶縁処理ができていなければ、
誤ってブレーカーを上げた際、
火災や感電による負傷などが起こる可能性があります。
うまく本体を外した後、
給水配管及び給湯配管内部にゴミなどが入らないよう、
キャップなどを使って口をふさぎます。
ここまでで「うんうん」と思った方。
実は大間違いです。
古いのを外してすぐに新しい電気温水器を設置する、
というのであればOKです。
しかし、ここでの話は撤去処分です。
撤去処分を行うということは、
その後は設置しないということになります。
設置しない状態で、
外した給水配管と給湯配管を潰してしまうと、
給水配管の水の流れは止まってしまいます。
専門用語で「行き止まり配管」と、いいます。
給湯配管も空気と水が残っている状態で、
栓をされてしまいます。
で、何が悪い?
例えば、
コップに水を入れました。
その水を2週間後に飲めますか?
飲めませんよね?
水は腐ってしまうものなので、
やめておいた方が無難です。
その現象が行き止まり配管にも起こります。
行き止まり配管内の水も、
流れていないので当然痛みます。
痛んだ水はどんどん広がり、
違う経路に混ざるようになります。
そうすると、
その「痛んだ水」が混じった水を、
毎日口にすることになります。
あー、こわ。
また、
給湯配管内に空気と水が残った状態でフタをすると、
鉄管で配管されている建物の場合、
配管が内側から腐食していきます。
腐食だけではなく、
たまり水や鉄管自体に帯びた静電気の影響で、
同時に電蝕も発生します。
放置されてサビだらけでボロボロになった配管に、
「数年後に設置した新しい電気温水器」
の水圧がかかるとどうなるでしょう?
サビが進んんだ配管からは、
運が悪ければ漏水します。
また、配管内部にびっしりと発生したサビが、
電気温水器からの水の流れを邪魔するので、
シャワーの勢いもとても弱くなってしまいます。
「高圧力型の電気温水器を設置したのに水圧が弱い」
という悲しい結末が待ち受けています。
では、
どうすればそれらの事態を防げるのでしょうか?
答えは簡単です。
外した給水配管と給湯配管を、
バイパス(つなげる)すればいいだけの話です。
こちらが電気温水器を撤去した後の写真です。
ご覧ください、どうぞ!
オワカリイタダケタダロウカ
上の写真の水道配管を指でなぞっていけばわかりますが、
途中でぶつ切れになっているところがありません。
そのため、たまり水は一切発生しません。
電気温水器を撤去した後のキッチンやお風呂の蛇口からは、
もちろんはお湯は出ません。
お湯側の蛇口(バルブ)をひねっても、
冷たい水道水が出て来るだけです。
実は、
ここがとても重要なポイントになります。
お湯は出なくても、
「電気温水器が設置されていた経路」
からの水が蛇口から出てきます。
ということは、
たま~にお湯側の蛇口を回して水を通せば、
たまり水による被害を防げるということです。
電気温水器の撤去処分で検索すると、
安っすい撤去費用を提示しているところが結構出てきます。
ちなみにですが、
撤去後の給水給湯配管のバイパスを行わなければ、
撤去が完了したとは言えません。
建物を末永く大切にお使いいただくためには、
専門的な知識を持った業者に依頼することをおすすめします。
無駄話が多すぎて、
本題がぼやけちゃいましたね^^
改めてBefore&Afterをご覧ください^^
撤去処分前の電気温水器の写真です、どうぞ!
こいつにつながる水道配管、電気配線、そして地面に固定されているナットを外し、
「ふんぎゃぁ♪」と力いっぱい気合を入れて外し、
巴投げをして表に放っぽり出した後の写真がこちらです!
お客様には大変ご満足いただけました^^
また何かお役に立てることがございましたら、
お気軽にご連絡いただければ幸いです。
ということで、
電気温水器の撤去処分は、
確実な作業を行う当社にお任せください^^
長くなってしまいましたね。
お読みいただき、
本当にありがとうございますm(__)m