• シャワーの水圧が弱いときの改善方法は? ~給水装置工事主任技術者である施工スタッフが、徹底的に解説いたします!~

    2016.03.10 更新

    給湯器や風呂釜のシャワーが弱いと、洗った気がしませんよね。

    洗った気がしないどころか、冬場なんて寒くて寒くて、

    何のためにシャワーを浴びているのかわからなくなってきます。

     

    そんなシャワーの水圧を上げるというよりも、

    若干ですが改善する方法をいくつか書いてみたいと思います。

     

    まず、お風呂場の中に設置されている、

    屋内用の風呂釜の場合の改善方法からご紹介いたします。

     


     

     

    浴室内設置のガス釜は、以下の種類に分けられます。

     

    ・バランス型風呂釜(BF式)

    (外から見た時に、銀色の四角い箱型の煙突が出ています。)

     

    ・CF式風呂釜

    (煙突が1本で、機器のすぐ上にキノコ型の膨らみがあります。)

     

    ・BFDP式風呂釜

    (2本の煙突が出ている機器で、BFDP式はバランス型のダブルパイプという意味です。)

     

    ・FF式風呂釜

    (煙突が2本出ていますが、電源をコンセントに差し込んで使うタイプの機器で、BFDP式よりも断然能力が高いのが特徴です。)

     


     

     

    などがあります。

     

    FF式風呂釜以外の機器では、

    燃やすガスの量がそこまで多くはないので、

    お水を温める能力がそこまで高くありません。

     

    そのため、家(建物)全体の水圧が強くても、

    シャワーヘッドから出てくる水量自体が、

    機器の中で絞られて出てくるため少ないので、

    結果として勢いが弱い状態になってしまいます。

     

    家全体の水圧は、

    給湯器や風呂釜を通さない台所の水を全開にしたときに、

    シンクに当たって強く跳ね返ってくるなら強い、

    シンクに当たっても跳ね返りが弱い、又は跳ね返らないのであれば弱い、

    といったところで見分けられます。

     

    シャワーの水圧が弱いのであれば、

    一番いいのがシャワーヘッドを交換することです。

     

    交換に適したシャワーヘッドは、

     

    ・節水型シャワーヘッド

    ・低水圧用シャワーヘッド

     

    があります。

     

    ホームセンターでも普通に売ってます。

    おすすめなのが、

    三栄水栓の薄っぺらいシャワーヘッドか、

    シャモジーというシャワーヘッドです。

    どちらも税抜き1000円前後で買えるはずです。

     

     

    (三栄水栓 節水型シャワーヘッド「シャモジー」)

     

     

    このシャワーヘッドに交換しても大差ないのであれば、

    機器をFF式風呂釜か屋外設置の給湯器に交換する以外はありません。

     

    FF式風呂釜はリンナイ製であれば13号という、

    ・バランス釜(バランス型風呂釜)(6.5号、8.5号)

    ・BFDP式風呂釜(5号、5.5号)

    ・CF式風呂釜(5号、5.5号)

    に比べ、

    約2倍の能力をもつ風呂釜があります。

     

     

     

     

    ちょっとまって!!

     

     

     

     

    さっきから何号何号って、

    何号って一体なんなんだ!?

     

     

    というお声が聞こえてきましたので、

    こちらも併せてご説明いたします。

     

    〇号というのは、

     

    「1分間に何リッターの水を+25℃にできるよー!」

     

    という意味があります。

     


     

    例:

    5号  = 1分間に5リッターの水を+25℃にできる。

    13号 = 1分間に13リッターの水を+25℃にできる。

     


     

    というのが、〇号という号数の意味となります。

     

    話を戻します。

     

    FF式であれば13号の機器がありますので、

    シャワーの水圧も圧倒的に上がります。

     

    もしも、

    痛いくらいのシャワーをご希望であれば、

    16号以上の能力を持つ給湯器をお勧めします。

     

    ・壁掛け給湯器(1つ穴)

    ・据置型給湯器(1つ穴)

    ・隣接設置型給湯器(2つ穴)

     

    等の種類がありますので、

    ご自宅の状況によって設置できる機器が変わります。

     

     

    こちらの給湯器であれば、

    16号、20号、24号

    というラインナップがあります。

     

    16号でも十分強いのに、

    24号なんていったら、

    裸眼に当てたら間違いなく

     

     

     

     

    「その場にうずくまる」

     

     

     

    レベルの水圧が楽しめます。

     

     

    家全体の水圧が高い場合は上記の対策が取れます。

     

     

    対して、

    家全体の水圧が低い場合の対処法です。

     

     

    家全体の水圧が低い場合は、

    まずはシャワーヘッドを節水型か低水圧用に交換します。

     

    それでもダメな場合は、

    戸建てであれば、

    水道局に連絡してください。

     

     

    水道局で対策が取れない場合は、

    水道に加圧ポンプを設置して、

    家全体の水圧を上げる工事を行います。

     

    加圧ポンプを使えば、

    一般家庭の水圧、

    いわゆる

     

    「人並みの水圧」

     

    を得ることができます。

     

     

     

    ただし、

    給湯器の能力が低い場合は、

    何の変化もありません。

     

    その場合は、

    加圧ポンプと併せて給湯器や風呂釜自体も能力の高い機器へ交換が必要となります。

     

     

    ここまでやっても水圧が弱い場合は、

    残念ながら水道管内部のサビが原因で給水管(配管)内部が細くなり、

    出てくる水量が減っている状態が考えられますので、

    給水管洗浄か、

    家全体の水道配管の張り替えが必要となります。

     

     

    長くなってしまいましたが、

    シャワーの水圧が弱いときの改善方法は以上となります。

     

    当社は電気・ガス・水道工事のを行っております。

    もちろん有資格者による、

    法律にのっとった設置工事を行います。

     

     

    ガス釜や水道配管などのわからないことなど、

    いろいろな疑問にお答えします!

     

    東京・神奈川の方は、

    遠慮なくお問い合わせください。

     

    ご満足いただける方法を、

    ご一緒に考えましょう^^

     

     

     

    お読みいただき、

    ありがとうございます!

     

     

     

     

    ていう上で説明した内容も含めて、

    こちらによりたくさんの情報が詰まっていますので、

    こちらも併せてお読みください^^

    → 【一覧】「風呂釜や給湯器の種類」と「取り付け・交換・リフォーム・撤去工事」について