• 給湯器や風呂釜の老朽化などによって起こる事故

    2016.02.26 更新

    こんにちは。

    朝、新聞を読んでいるときに見つけた記事をご紹介します。

     

     

    こちらがその記事です。(産経新聞 2016.2.26)

     

     

    給湯器や風呂釜の老朽化などによって起こる事故

     

     

     

     

    「風呂釜事故、5年で600件」

     

    内容は、H26年までの5年簡で、事故が667件あり、

    10年以上使用していた機器がそのうちの6割以上を占めるという内容です。

     

    事故例を挙げると、

    給湯器・風呂釜内部の劣化や、

    積雪などにより排気をうまく排出できない状態になると、

     

    煙突を塞がれた暖炉のようなもので、

    CO(一酸化炭素)を含む排気ガスが逆流してきます。

     

    排気ガスだけであれば臭いだけですが、

    CO(一酸化炭素)は吸い込むと濃度によっては最悪死に至ります。

     

    逆流だけならまだしも、

    経年劣化によるスス詰まりや積雪などで、

    煙突の大部分が塞がれた状態で点火動作を繰り返し行うと、

    これがヤバい事態につながります。

     

    なぜなら、

    煙突が塞がれているということは、

    溜まっている空気が出ていかないことを意味します。

     

    そんな中で点火動作を行っても、

    新しい空気と入れ替わらないので、

    着火時に必要なガスだけが、

    点火動作を行うごとにドンドンと溜まっていきます。

     

    そして、

    溜まったガスと空気の比率が最悪な状況に達したところで着火すると・・・

     

     

     

    「!!!」

     

     

     

     

    物凄い爆発音とともに給湯器・風呂釜が爆発して膨れ上がります。

     

     

    以前メンテナンスを行っていた際、

    その現場に修理に伺いましたが、

    直すことは不可能でした。

     

    風呂釜本体の形が、

    爆発の衝撃で丸くなっていましたので・・・。

     

     

    お客さんの話では、

     

    「心臓が飛び出るかと思った!」

     

    とのことでした。

     

     

    その機器は当然、全取替でした。

     

     

    正直、

    古くなっても火は付きます。

    まともに使えるものもあります。

     

     

    しかし、

    タイミングが悪いと、

    重大事故につながります。

     

     

    重大事故の原因といえば、

    ガスホースの再使用なども挙げられます。

     

    たまに、業者から見ても、

    信じられないような激安価格で提供しているところの施工事例の写真を確認すると、

    ガスホースが使いまわされているところが多々あります。

    ガスホースの使いまわしは、

    先の事故とは違った、

     

    「ガス漏れによるガス爆発」

     

    を誘発しますので、

    非常に危険です。

     

    「ガス機器設置スペシャリスト」

    の資格を保有している会社でも行われているのが現状です。

     

    そのため、

    危険な事故を防ぐためにも、

    信頼できる業者選びが重要です。

     

     

    施工事例が公開されていたら、

     

    ・ガスホースが新品の肌色のホースに交換されているか?

    ・もしくはジャバラ状の白か灰色のホースでしっかと接続されているか?

    ・間違ってもアフターの写真のガスホースの両端に、ホースバンドでホースを留めてある、なんてことはないだろうか?(これは違法工事です。)

     

    などを注意深くご覧いただくことをお勧めします。

     

    正しい工事と早めのお取替で、

    重大事故を未然に防ぎましょう。

     

     

    お読みいただき、

    ありがとうございます。