• 【バランス釜とは?】意外と知らないバランス釜についてガス機器のプロが徹底解説いたします!

    2017.10.19 更新

     

    こんにちは!

     

     

    雨降りに作業靴をつっかけて外に出て、

    すっこけて作業着がビタビタになったので、

    家を出て30秒で着替えに戻った、

    施工スタッフの赤城隆史です!

     

     

    靴はちゃんとはきましょう!

     

     

    さて、

    今回はバランス釜について、

    書いてみたいと思います。

     

     

     

     

    バランス釜って、一体どういうものなんでしょうか?

     

     

    まずは、

    現在バランス釜を製造しているメーカーは、

     

     

    リンナイさん

    ノーリツさん

     

     

    の2社があります。

     

     

    あ、そういえばパーパスなんて会社も作ってましたね。

    なので合わせて3社となります。

     

     

    ちなみにですが、

    東京ガスさんもガスターブランドでバランス釜を製造しておりましたが、

    現在はリンナイが製造を行っております。

     

     

    それじゃ早速、

    バランス釜の写真をご覧いただきましょう!

    こちらです!

     

     

     

     

    バランス釜の写真

     

     

     

     

     

     

     

     

    あ、これ、

    「施工実績」の写真でよくでてるやつだ。

     

     

    その通りです。

    上の写真の左側に映っているのが、

    今回の主役「バランス釜」です。

     

     

    ん??

     

     

    「バランス釜って、風呂釜でしょ??」

    「風呂釜って、右側のお湯をためるところじゃないの??」

     

     

    いい質問ですね~^^

     

     

    よく風呂釜と呼ばれる右側の部分ですが、

    実はこれを「浴槽」と呼びます。

     

     

    「湯船」と呼ぶこともあります。

     

     

    バランス釜というのは上の写真の左側の、

    「お風呂の機械」のことを言います。

     

     

    こちらの写真のバランス釜は、

    「BF型風呂釜」と呼ばれるタイプのバランス釜です。

     

     

    BFというのは「Balanced Flue」の略です。

    「バランスの取れた気流」的なニュアンスです。

     

     

    ファンモーターなどを使い、

    強制的に空気を送り込んだり排出したりするのではなく、

    「自然に吸い込まれた空気」がガスと混ざって燃焼し、

    自然にホワ~ンと排出されていく方式の風呂釜です。

     

     

    吸気と排気の量や速度のバランスが取れているので、

    バランス型風呂釜という名前が付いています。

     

     

    バランス釜の一番の特徴として、

    「浴槽の隣に設置する」というのがあります。

     

     

    バランス釜と浴槽は、

    「※連絡管」というゴム管で接続されています。

     

     

    (※「連絡管」とは当社がわかりやすく解説するためにつけた名称です。

    当社を真似て「連絡管」と解説しているサイトがあります。

    そこでの解説で間違っている箇所がいくつもありますが、

    当社とは一切関係ありませんのであらかじめご了承ください。)

     

     

    連絡管は、浴槽に既定の大きさの穴をあけ、

    そこに接続します。

     

     

    浴槽に水を張ると、

    連絡管を通してバランス釜本体の方にも水が入ります。

     

     

    そこでバランス釜の方で追い焚きをかける(行う)と、

    バランス釜の中に入った水がお湯に変ったときに発生する上昇水流により、

    あたたかいお湯が浴槽内に戻っていきます。

     

     

    絵で表すとこんな感じです。

     

     

     

    そこでバランス釜の方で追い焚きをかける(行う)と、バランス釜の中に入った水がお湯に変ったときに発生する上昇水流により、あたたかいお湯が浴槽内に戻っていきます

     

     

     

     

     

     

    バランス釜と浴槽のセットの写真がこちらです!

     

     

     

     

     

    バランス釜と浴槽のセットの写真がこちらです!

     

     

     

     

     

     

     

     

    浴槽の内側に見えている「白いわっか」、

    これが連絡管です。

     

     

    お水を張らなかったり、

    連絡管をつながずに追い焚きをかけると、

    空焚き状態となり、

    バランス釜内部に重大なダメージが発生します。

     

     

    内部に使われている金属部員が熱により変形します。

    また、浴槽との連絡管が熱により焦げるため、

    ゴムの焼けた臭いが広がります。

     

     

    それだけならまだしも、

    ポリ浴槽の場合は、

    浴槽自体が熱で変形してしまうこともあります。

     

     

    変形した内部部品や浴槽は元には戻らないため、

    交換や修理が必要になる場合もあります。

     

     

    なので、

    気をつけてお使いください^^

     

     

    ちなみに、完全に追い焚きを使わない、

    「シャワーだけでよい」

    という場合は、以下のようなつけ方もできます。

     

     

    それがコチラです!

     

     

     

     

     

    シャワーだけでよい場合のバランス釜の設置例

     

     

     

     

     

    この町で~暮らそ~~♪

    みんな住む~町へ~~♪

    行こうみん♪

    行こうみん♪

    行こうみんなでワー♪

    行こうみん♪

     

     

    話を戻します。

     

     

    バランス釜本体上部に、

    「口火・シャワー・追い焚き」

    を選ぶツマミが付いてます。

     

     

    そのツマミを追い焚きにしないのであれば、

    この使い方でも全く問題ありません^^

     

     

     

    噂の連絡管の写真

     

     

     

    噂の連絡管の写真がありましたので、

    ご覧くださいコチラです!

     

     

     

     

    バランス釜と浴槽をつなぐ連絡管

     

     

     

     

     

     

     

    バランス釜の左側面から、

    2本出ている黒いゴム管が連絡管です。

     

     

    2本の内、下のパイプが水を吸い込むパイプ、

    上のパイプがお湯を浴槽に戻すパイプです。

     

     

    バランス釜本体は、

    9割以上が金属製の部品で出来ています。

     

     

    排気筒(煙突)も金属製なので、

    外の気温の影響をもろに受けます。

     

     

    そのため、

    冬場なんかは外の排気筒(煙突)がキンキンに冷え、

    それからバランス釜本体もキンキンに冷えてしまいます。

     

     

    すると、バランス釜内部に貯まっているお湯が冷めてすっかり水になり、

    それが浴槽の下のパイプから逆流してきますので、

    浴槽の中のお湯もガンガン冷えていきます。

     

     

    なので、

    バランス釜は

     

     

    お湯が冷めやすい

     

     

     

     

    というデメリットがあります。

    次に、気になるのがこちら!

     

     

     

     

    水圧

     

     

     

     

     

    です。

     

     

    バランス釜って水圧が弱いって聞くけど、

    実際はどうなんでしょうか?

     

     

    答えはこちら、

    「季節によっては弱めです」。

     

     

    夏と冬では、水道管を通って来る

    「水の温度」が違います。

     

     

    それに、「号数」という、

    水をお湯に換える能力によっても変わってきます。

     

     

    バランス釜には、

    「6.5号」、「8.5号」

    の2種類があります。

     

     

    数字の違いは、

    「1分間に水を+25℃にできる水量」

    の違いとなります。

     

     

    「6.5号であれば6.5リットル」。

    「8.5号であれば8.5リットル」

     

     

    の水を、+25℃にすることができます。

     

     

     

    号数が多ければ多いほど、

    温めることができる水量が増えますので、

    冬場なんかは特に能力の違いを感じることができます。

     

     

    バランス釜に関しては、

    8.5号の方が絶対にいいです!

     

     

    ですが、

    シャワーはそこまで使わないから、

    追い焚きができてゆっくり湯船に浸かれればいいよー。

    という方は、

     

     

    6.5号でも全く問題ありません。

     

     

     

    ガス代に関して

     

     

     

    ちなみにガス代に関してですが、

    給湯能力の号数によって使用する最大ガス量が変わってきます。

    そのため、8.5号は6.5号に比べて、

    約1/4程多くガスを使うことになります。

     

     

    が、

     

     

    それはガス量を調整する

    「火力調整ツマミ」を最大にした時だけですので、

    最大にしなければ8.5号も6.5号もほぼ同じです。

     

     

    それよりも、

    「冬場のシャワーの湯量の違い」

    などのメリットを考えると、

    ガス代の違いによるデメリットなんてのは、

    ぶっちゃけた話、忘れてしまうでしょう。

     

     

    ちなみに、6.5号でも8.5号でも、

    追い焚き時の火力は同じなので、

    追い焚きメインの方は6.5号で充分です。

     

     

    号数は多ければ多いほど能力が高いことは、

    さきほどお伝えしましたが、

    能力ばっかり高くても、

    水道からの水圧が弱ければ、

    なんの違いも感じられないこともあります。

     

     

    たとえば、6.5号と16号では、

    約2.5倍の違いがあります。

     

     

    ですが、

    水道の蛇口を全開にしたところで、

    チョロチョロとしか水が出ない建物であれば、

    6.5号でも16号でもシャワーの水圧は全く同じとなります。

     

     

    水をたくさん「温める」ことができる能力があっても、

    「温められる水」の量が少なければ、

    オーバースペックとなり、

    別名「宝の持ち腐れ」となります。

     

     

    水道の圧力がすごく強い建物であれば、

    16号を設置すると、

    スーパー銭湯並みのシャワーの水圧を得る事ができます。

     

     

     

    バランス釜へ水を供給している蛇口について

     

     

     

    バランス釜へ水を供給している蛇口(バルブ)は、

    こんな形をしているものが多いです。

     

     

     

     

    バランス釜へ水を供給している蛇口(バルブ)

     

     

     

     

     

     

     

    上の写真は「クリスタルハンドル」というタイプです。

    バカヂカラで思いっきり回すと、

    透明な部分だけがバキッと割れるのが特徴です。

     

     

    次に、

    バランス釜の水の供給口(給水接続口)の写真がこちらです!

     

     

     

     

     

    バランス釜の水の供給口(給水接続口)

     

     

     

     

     

     

    上の写真の銀色の水道配管が接続されているところが、

    給水接続口とよばれるところです。

     

     

    古いバランス釜を使い続けると、、、!?

     

     

    現在のバランス釜は、

    電池によって点火するタイプとなっております。

     

     

    上の写真のバランス釜を交換する前の写真がこちらです!

     

     

     

     

    古いタイプのバランス釜

     

     

     

     

     

    わお、アンティーク!!

     

     

    「バランス釜博物館」

    なんていうものがあったとしたら、

    間違いなくライトアップされているレベルです。

     

     

    約25年以上前の機械です。

     

     

    「バランス釜は危険だ」

     

     

    といわれることがありますが、

    普通に設置されているのであれば、

    それは「寿命を超えて使い続けている場合」の話です。

     

     

    メーカーは大体10年を目安に作っています。

    設計標準使用期間というものがあり、

    10年は耐えられるように作られています。

     

     

    が、

     

     

    それを越えて使用したり、

    10年未満でも使用頻度が多かったりすると、

    機器は劣化していきます。

     

     

    劣化すると、着火しづらくなるなどの症状が現れます。

    着火しずらい状況で無理やり使い続けると、

    着火時に

     

     

    バオッ!!

     

     

     

    と景気のいい音がする、

    いわゆる「爆発点火」が発生します。

     

     

    この状態で使い続けると、

    最悪の場合、バランス釜が破裂します。

     

     

    安全のためにも、

    ちょっとでもオカシイなと思ったら、

    早目のお取り替えをおすすめします。

     

     

    ちなみに、

    バランス釜の屋外用の追い焚き専用機の写真がありますので、

    知識としてご覧ください。

     

     

     

     

    バランス釜の屋外用の追い焚き専用機

     

     

     

     

     

     

    屋内設置のバランス釜の追い焚き専用機は、

    シャワーが無いのですごくシンプルな仕上がりとなっております。

     

     

    こちらの写真をご覧ください。

     

     

     

    屋内設置のバランス釜の追い焚き専用機

     

     

     

     

     

     

    ナイスです!

     

     

     

    バランス釜の口火を着火する部分について

     

     

     

    一昔前のバランス釜は口火を点ける(着火する)時、

    レバーをガチャンガチャンと回して火花を飛ばし、

    火打石の要領で点火していました。

     

     

    下の写真のバランス釜の全面板の、

    右上あたりについている白いレバーをご覧ください。

     

     

     

    バランス釜の口火を着火する部分

     

     

     

     

     

     

    これが噂のレバーです。

     

     

    現行型はレバーではなく、

    電池を入れて火花を飛ばす方式に変わりました。

     

     

    簡単に言うとガスコンロのようなものです。

     

     

    これにより、

    着火ミスが大幅に減り、

    点火動作が大変楽になります。

     

     

    電池式のバランス釜がコチラです!

     

     

     

     

    現行型のバランス釜は、レバーではなく電池を入れて火花を飛ばす方式に進化しました。

     

     

     

     

     

     

    バランス釜からホールインワン浴槽へのリフォームについて

     

     

     

    そういえば、バランス釜から広い浴槽に替えられる、リフォームできるって聞いたことがあるんだけど、

    工事した後はどういうふうになるの??

     

     

    バランス釜から広い浴槽へのリフォーム工事ですね。

     

     

    バランス釜からホールインワン風呂釜への交換工事とも呼びます。

     

     

    こちらは施工実績のページで多数紹介しておりますので、

    簡単に説明してみます。

     

     

    こちらが交換・リフォーム前のバランス釜の写真です。

     

     

     

     

    バランス釜のリフォーム工事に関する作業前の参考写真

     

     

     

     

     

     

     

    これが~?

     

     

    こんな感じに早変わり!

     

     

     

    バランス釜を広い浴槽へリフォームした後の写真

     

     

     

     

     

     

     

    わお!

    リモコン付いてるし!

     

     

    そうなんです!

    リモコン操作で自動湯はりができる、

    110cm幅の浴槽へと交換することができます!

     

     

    工事時間は4時間前後。

    かかっても5時間あれば交換できます!

    (駐車場所や建物の構造によります。)

     

     

    別の角度からパチリ☆

     

     

     

    バランス釜のリフォーム後の写真を別角度から撮影

     

     

     

     

     

    ついでに各部の名称も覚えてみてください、

    覚えなくてもなんら支障はありませんけど^^

     

     

     

    各部の名称

     

     

     

     

    今回設置したのは、

    リンナイ16号壁貫通型給湯器(壁貫通型風呂釜とも呼びます)、

    RUF-HV162Aです。

     

     

    型番なども併せてご覧ください!

     

     

     

    RUF-HV162Aリンナイ製ホールインワン風呂釜16号フルオート

     

     

     

     

    ネジ!?

     

     

    ネジはいいだろ~。

     

     

     

     

    バランス釜について書いたこの記事は、お役に立ちましたか?

     

     

     

     

     

     

     

    いかがでしたか?

     

     

     

    ・バランス釜は危険なんじゃないか!?

    ・バランス釜は水圧が弱すぎるんじゃないか!?

    ・バランス釜から広い浴槽への交換て、どうするんだ!?

     

     

    とった不安を解消する手助けができたなら、

    これほど嬉しいことはありません^^

     

     

    たまには役に立つ記事もあげていきますよ~!

     

     

    バランス釜の工事は、

    経験豊富な当社にお任せください!

     

     

    長くなってしまいましたね^^

     

     

    お読みいただき、

    本当にありがとうございますm(__)m

     

     

     

    消費税&工事費込み価格のご案内は、

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